工場の安否確認対策
工場のセキュリティシステムは、お客さまの導入目的、規模、事業形態によって様々なうえ、ご担当者の立場でも選択、検討課題がたくさんあります。
3.11の震災以降、施設内で緊急事態が起きた時の安否確認の危機感が高まっています。
そうした中で工場などの施設においても安否確認できるセキュリティ対策のご要望が多いため、今回は、工場の車両・社員・来客の入退管理システムをご紹介し、安否確認に役立つことを知っていただければ幸甚です。
簡易なセキュリティシステム
入退場門にゲート装置を設置し、登録車両は登録証を守衛室の係員が確認し、遠隔操作(遠隔操作スイッチ)にてゲートバーを開放し車両を入場させます。
この場合は、入退場履歴が残らないことがデメリットとなります。
社員⇒係員が登録証を確認します。
来客⇒受付にて入場者登録をします。
安否確認に役立つICカードを利用するセキュリティシステム
車両の管理システム:車両用ICカードゲート

写真は、工場で利用されているICカードゲートで、社員証など、現状で使用されて いるICカードで車両の入退場ができます。
ICカード(社員証など)を読み取るカードリーダをゲート装置と組み合わせたセキュリティシステムです。
入退場時にカードリーダにカードをかざし照合、登録車両であればゲートバーが開放され、車両が通過できます。車両通過後に自動でゲートバーが下がります。
人の管理システム:人用アクセスゲート

こちらの写真は、人の入退管理をするためのゲートで、車両用と同じICカードを使用して入退場ができます。
<<社員の場合>>
社員は、ICカードリーダ搭載の人用アクセスゲートで入退場規制を行います。カードリーダにカードをかざし照合、登録者であれば扉が開き通行できます。
<<来客の場合>>
来客(業者等部外者)は、車・人共に守衛室で受付し、ビジターカードで入場し、退場後は速やかに守衛室の係員にビジターカードを返却します。
このシステムでは、管理パソコンを設置することにより入退場履歴とリアルタイムでの在車車両、在者の確認ができます。
これらのデータは、セキュリティー対策だけでなく、災害時や非常時の安否確認に役立てることができます。
UHF帯を利用するハンズフリーシステム
車両の管理システム:タッチレスゲート

こちらの写真は、タッチレスゲートで、ICカードでなく、UHF帯を利用したタグを使う車両入退管理システムです。
このタグをバックミラー裏側に装着することで、カードリーダにカードをかざすことなくハンズフリーでゲートを通過できるのが特長です。
また、UHF/MIFAREのハイブリッドカードもオプションで用意しております。
こちらは、1枚のカードで車両はタッチレスゲートで入退場でき、人はICカードでゲートの入退場ができます。
このカードは、追加で工場内の扉を電気錠化した場合にも利用でき、大変便利なセキュリティシステムです。
このように、弊社ではお客さまのご要望に合わせ、工場の車両と人のセキュリティ対策に最善の方法をご提案させていただきます。 どうぞ、些細なことでもお気軽にお問合せください。
(文責:営業部 北瀬)