ロードブロッカー
ロードブロッカーは、地中に埋設した防壁がせり出し車両の侵入を防ぐ車止め装置です。高度なセキュリティを要求されるテロ対策などに効果的で、原子力関連施設、空港、大使館等、発電所、浄水場、重要インフラ施設での不審車の侵入阻止に利用されています。
重要なエリアへの強行侵入車両を防止
- 地面からせり出したロードブロッカーで道路を規制します。
- 従来型のバー式カーゲートでは防ぐことができなかった、強行突破を試みる悪意ある侵入車両を防止します。
- ブロック部分のストライプ模様は侵入防止の抑止効果を発揮します。
製品の特長
- 米国の衝突試験規格であるDOSで規定しているK4規格(RSB_M30)
[*注1]、K12規格(RSB_M50)[*注2]をクリアしています。 - 主な構造材に高張力鋼板を採用し高い耐久性を実現しました。
- 車両通行部分には特殊加工を施し車両のスリップを防止します。
- 無停電電源装置を内蔵し停電時における緊急閉鎖が可能です。
- 視認性を高めるため、カーゲートや信号灯と組み合わせて運用することを推奨しています。
- ブロッカー上部に夜間でも目立つLED照明を装備しています。
[DOS「K」Crash Test基準]
*注1:K4(RSB_M30)/重量が6800kgの車両を時速48kmで衝突させた時に車両の主構造がバリケードやフェンスの設置位置より36インチ(91.4cm)以上前方に突出してはならない。
*注2:K12(RSB_M50)/重量が6800kgの車両を時速80kmで衝突させた時に車両の主構造がバリケードやフェンスの設置位置より36インチ(91.4cm)以上前方に突出してはならない。
※ロードブロッカーはベルギーのautomatic systems社の製品を使用します。
カーゲートとの連動運用
ロードブロッカーは、単体ではなく他の設備と連動をさせるケースがあり、設置場所ごとにシステム設計、検証が必要です。
たとえばカーゲート、信号灯、ループコイル、車両検知器、センサ類、操作盤などと協調連動ができるかどうかが重要です。
当社では入退場管理に特化した連動制御の設計を得意としており、総合的なシステム提案が可能です。
動作&開閉フロー
①ゲート手前で停車し、守衛によるチェックを受けます。
②チェックがOKならば、守衛の操作によりロードブロッカーを下降させます。
③ロードブロッカーが完全に下がると、ゲートバーが開き、信号が青に変わります。
④車両がロードブロッカーの上を通行すると信号が赤に変わります。
⑤車両が完全に通行すると、ゲートバーが下がります。
⑥ゲートバーが完全に下がると、ロードブロッカーが上昇します。
機器構成
製品仕様
外形寸法図
製品仕様(RSM M30 W=2000の場合)
電源 | AC230V ± 10% 50/60Hz |
外形寸法 | W1990 × H1190× D500 (mm) |
重量 | 約1.2t |
材質/仕上 | 筐体 スチール製+溶融亜鉛メッキ仕上げの上、天板仕上:ノンスリップ処理のアルミニウム |
環境条件 | 温度-40℃~70℃以下(結露がないこと) |
耐衝撃性能 | 3.5t at 64km/h 7.5t at 48km/h |
動作能力 | 上昇時 約5秒 下降時 約3秒 |