新設敷設施工手順(モールタイプ)について
弊社では、車路管制システムなどで車両を検知させるために下記の手順でループコイルを埋設しています。
ループコイルを地中に埋設することで、金属物体を検知することができます。
また、ループ感知器に接続することで物体検知信号を入力することができ、この信号を利用して管制システムの制御をおこなっています。
今回は『新設 敷設施工(モールタイプ)』の埋設方法をご紹介します。
新設 敷設施工(モールタイプ)
(1) 予めぷらモール(3号)にループコイルをセットしておく。
製作品を使用する時は、資料「ループコイル組立」を参考にセットする。
[ループコイル組込モール 断面図]
(2) 設置図面に従い墨出しする。
(3) ループコイル埋設場所の土間転圧後、墨出し位置をバール等、掘削道具で20mm程度 掘り起こす。
[路盤掘削 断面図]
(4) ループコイルを溝へ設置する。(施工写真は必ず撮り資料として保管する。)
(5) リード線部を基礎配管に入線し、制御機器部へ立ち上げる。(統合部はしっかりと養生する。)
(6) 絶縁抵抗を測定する。(大地間)
【絶縁範囲】
晴天時 : 100MΩ以上 (DC500V 直流抵抗 2Ω以下)
雨天時 : 20MΩ以上 (DC500V 直流抵抗 2Ω以下)
(7) 掘り起こした砕石をループコイル上に補填し、転圧する。
[掘削部 砕石戻し転圧 断面図]
(8) アスファルト施工時は必ず立ち会う。
[表層打設 断面図]
※アスファルト2層打ち施工時は、必ず下層部にループコイルを設置する。
詳細な施工方法は、写真資料「ループコイル埋設手順(新設アスファルト2層打ち)」を参照。
[表層2層打ち 施工図]
注:施工は建築工事工程に合わせ、アスファルト施工前日及び当日にループコイル埋設工事を行う。
工事現場は複数の工事業者が作業を行っているため、アスファルト施工前日以前に埋設 すると、ループコイルに障害(絶縁不良)が起きることがある。
次回は、カッター施工手順(直埋設)についてご紹介する予定です。
ループコイル埋設技術は、弊社が長年駐車場設備機器工事等で培ったノウハウがあります。
ご興味を持たれましたらご相談ください。
(文責:製造部課長 角)