ループコイル解説第2回は、ループコイルがどうやって車両検知をするのかをご説明します。
ループコイルと車両検知のしくみ
上図は、中央のループコイルに対して車両が左側から右側へ移動する際のループコイル検知・-未検知判定を示しています。
[A]と[B]はループコイルの始点および終点を示しています。
・[1]の状態まではループコイルは未検知状態となっており、車両の状態が[1]から[3]までの間にあるときループコイルは検知状態となります。
・[B]から右側へ車両が通過するとループコイルは未検知となります。
・車両が左から右へ[1][2][3]と動いていき、ループコイルの検知は[A]と[B]を境に検知-未検知が切り替わります。
上図下側に検知中(ON)と未検知(OFF)となっているのが見て取れるかと思いますが、次にゲートバーの開放や自動閉鎖などの動きとループコイルの検知ON-OFFとがどのようなかかわりをもっているのかを説明します。
車両検知判定とゲートの動作
右図はループコイルがゲートバーを挟んで2つ設置されたレイアウトです。
ゲート手前(下側)のループコイルが車両を検知(ON)するとゲートを開放します。
また、ゲートバーよりも上側に位置するループコイルは、ゲートバーの閉動作を行うためのループコイルとなっており、この閉用ループコイルは車両を検知(ON)し、その後未検知(OFF)となるとゲートバーが閉まります。
(左)車両進入前 (右)車両通過中 :標準運用
閉用ループコイルの役割は2つあり、 1つ目は車両検知がON⇒OFFとなることでゲートバーを閉めるよう指令を出し、 2つ目は車両検知がON状態の間はゲートバーを下ろさない機能があります。
開用ループコイル(ゲートバー手前にある)もまた、 検知中(ON状態)ではゲートバーを下ろさない機能があります。
以上のように開用のループコイルは検知(ON)するとゲートバーを開き、通過中=開用ループコイル又は閉用ループコイルが車両を検知している間はゲートバーを下ろさない、開用ループコイルが未検知となった前提条件で、閉用ループコイルが未検知となるとゲートバーが閉鎖する、といった風にカーゲートとループコイルの開閉関係が成り立っています。
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(文責:営業部 武藤)