前回に引き続き、RFIDと無線タグに関する内容を更に掘り下げて、例えを使ってご説明いたします。
「カード(無線タグ)」と「読取機器」は「鍵」と「錠」の関係
無線タグとは、ICカードなど数字や文字を記憶しているカードのことで、そのデータを読み取るカード読取器とは、電線などで接続しなくても読み取ることができます。
イメージとして、このカードは「鍵」のようなもので、カード読取機が「錠」に相当します。
機械的な錠は同じ番号の鍵しか使用できませんが(マスターキーと呼ばれるものは別ですけど…)
カードにおいては錠側でいろいろな鍵番号を用意できますので、多数の鍵(カード)を発行出来ますし、万が一カードをなくしても基本的に問題が発生しません。
(機械的な錠は鍵をなくしたりすると安全のため交換しなくちゃいけませんね。)
カードの場合は、落としたカードを使えなくするだけでよいのです。
この設定は、カード読取器にて簡単に出来ます。
また、機械的な錠は鍵を取り出して操作しなくてはいけませんが、無線タグを利用したシステムではポケットの中等に入れておいても読取り器が読んで錠を開けてくれます。便利ですね!
そしてカードは、鍵穴という機構がありませんので、機械的に壊される危険も減ります。
使用目的により違う無線タグの飛距離
無線タグとカード読取器が反応する距離は、使用目的により何種類か存在します。
近くはミリ単位(電子定期券とかクレジットカードなどがそうですね。)でしか反応しないものからメートル単位で離れた所から反応するもの(ETCカードなど。厳密にはETCの場合は車載器です。)まで使用目的により使い分けています。
人が出入りする扉が、数十メートル離れた所のカードで開くようじゃ困りますし…。
それらはミリ単位からせいぜい1m程度の範囲で反応するカード読取器を使います。
反対に、車両などに使用するところでは5m~10m位で反応して欲しいので、それらに対応できる読取器を使います。
弊社は、これら人の出入りから車の出入り等における各種システムを用意致しておりますので、ご相談くだされば最適なシステムをご提案させていただきます。
(文責:製造部 鷲見)