ゲートと入退管理
ゲートを利用した入退管理といった場合、運用方法によって導入するシステムが異なってきます。
工場にICカードシステムを導入した場合を例にとりますと(ICカードをかざして通行するシステム)、下記のようなシステムが考えられます。
①カードリーダにICカードを認証すると自動で履歴を取るシステム
②カードリーダにICカードをかざしても履歴を取らないシステム
①の場合、関係者及び一時利用者ともにカードをかざせば通行履歴を取ることができます。通行履歴を取り、履歴情報を管理するために管理ソフト及びソフトをインストールするPC端末が必要になります。
②の場合、守衛で通行時間や通行者情報を書きとめ、カードを貸し出す等の運用によって入退管理する方法があります。この場合、ICカードは通行許可証としての役割のみが与えられますが、カードをかざしても通行履歴を取りません。
上記のようにICカードを利用した入退管理には大きく2パターンを検討することができます。
車両用ゲートと人用ゲート
入退管理には人用ゲート(屋内ドアや屋外に設置する人用ゲート)と車両用ゲートを利用した管理があります。
それぞれのゲートごとにカードが異なると、所持するカード数が増えてしまうため同一カードで各ゲートを通行するようなシステムを構築するお客さまもあります。
同じカードをさまざまな機器で利用したい場合は、お客さまとの入念な打合せが必要になりますのでご相談ください。
上記では車両用ゲートと人用ゲートを図示していますが、部屋ごとに取り付けたICカードリーダとの連動など、ICカードを利用する他機器との連動も可能です。
入退管理の検討について
一概に入退管理といってもセキュリティレベルに応じてや、屋内だけなのか屋外も行なうのかといった、管理する範囲などによってご提案するシステムが異なります。
入退管理を検討をしていく中でも、車両用ゲートと人用ゲート、屋内の入退管理システム等を分けて考えてしまうと、場所に応じてセキュリティレベルがバラバラになり、不要なシステムを導入してしまうリスクがあります。
そこで、最初にどこまでのセキュリティをやり、最終的にどういったセキュリティを構築するのかまでの、プランを十分に練ることで不要な機器を導入するリスクを減らすことができます。
また、セキュリティシステムを導入するということは、セキュリティレベルに比例して利便性が下がってしまいます。
例えば、普段何もせず通行していたドアも、カードをかざしたり指紋認証するようになれば、そのドアを利用していた人からは不満が出てきます。セキュリティ導入と利便性が相反するため、検討される場合にはセキュリティと利便性両方の比重を考えて導入するシステムを決められると良いかもしれません。
以上、車両用ゲート、人用ゲート、部屋の入退管理などを織り交ぜながら、入退管理について説明しましたが、うまく説明出来ているか分かりません。
「こういったことが知りたい!」等ございましたら、お気軽にお問合せいただければ幸いです。
(文責:営業部 武藤)