2014年4月2日の農水省の発表で、豚流行性下痢(PED)の発生が十七県に拡大し、四万頭近くの豚が犠牲になったことが明らかになりました。
豚流行性下痢とは、子豚が感染すると高い確率で死亡に至ると言われています。
大人の豚が感染しても自然治癒することが多いのですが、母豚が感染すると乳が出なくなり、栄養を取れなくなった子豚が死ぬこともあります。
人への感染の心配はありませんが、豚肉の価格高騰等を招く恐れがあります。
感染を予防するには
PEDは、豚のふん等を通して広がります。ふん等に含まれるウィルスが餌に混じることで、経口感染をします。
ウィルスは豚の移動や、畜産施設への車の出入りなどによって、施設内へ持ち込まれます。
対策としては畜産施設へウィルスを持ちこませない為に、施設の入口で車や器具を洗浄・消毒を徹底することが有効です。
消毒槽で車を確実に消毒
鳥インフルエンザや口蹄疫などが流行してから、畜産施設の出入り口に消毒槽を設けることが増えてきました。
この装置は、消毒槽前のセンサーが車両を感知すると、消毒液が散布されるアーチ状の装置が一般的ですが、通過するだけでは十分な量の消毒液を車両にかけることができません。
十分な量が散布されるまで、アーチの下で一旦停止することが必要です。
その為に消毒槽の出口にカーゲートを設置し、センサーと連動して消毒液散布中はゲートが閉じているようにすることで、確実な消毒が可能となります。
弊社でも、実際に養鶏場の消毒槽向けのカーゲートを導入した事例があります。
他にも牧場や養豚場、食肉加工センター等の消毒槽でのご利用が想定されます。
消毒槽とカーゲートを連動させ、確実な消毒を行うことでPEDなどの家畜の伝染病を予防したいとお考えの方は是非担当までご相談ください。
(文責:リモコンゲート担当 岩崎)