昨年日本で開催された「2020年東京オリンピック・パラリンピック」。
「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の開催が決定した際、オリンピック開催で世界中の目が東京に集まる中で、安心、安全に関心が寄せられました。
先の2012年ロンドンオリンピックの時には、開催地が決定した翌日に地下鉄爆破テロがあり、オリンピック時のテロ対策が大きな話題となりました。
ここ日本においても、オリンピックだけでなく、一般の工場や施設もいつテロの標的となるかわかりません。
そこで、弊社ゲート製品の中でもテロ対策を意識したよりセキュリティーの高い機器をご紹介いたします。
車両も人もシャットアウトする「フェンスゲート」
工場・施設などへの車両の入退場規制を行うために正門などに設置するゲート装置は、従来はバータイプのカーゲートか電動門扉が主流でした。
しかし、バータイプのゲート装置では人によるくぐり抜けや乗り越えを防ぐことができませんでした。
一方、電動門扉では人の侵入も防ぐことができましたが、門の開閉速度が遅く毎分25cmで、6mの開口で約30秒かかります。 そのため、電動門扉での運用は、朝は門を開放し、夕方は閉めるといった運用にならざるを得ず、無人での運用は不可能でした。

その点、フェンスゲートはバータイプのゲートと、電動門扉の両方の特長を備えているため、車両と人の侵入を防ぎつつ、開閉速度も確保することができます。
その結果、有人ではより一層の抑止効果が期待でき、無人での運用も可能となります。
車両の侵入を強力に阻止する「ロードブロッカー」
従来型のバータイプのゲート装置は、ゲートバーに衝突した車両を保護する為にゲートバーが折れやすくできています。
その為、テロ等を目的とした車両が強行突破を試みてきた場合、簡単に突破されてしまいます。
そこで、車両の強行突破に対応する為の装置として、弊社ではロードブロッカーをご用意しております。
地面からせり出すロードブロッカーは、米国国務省(Department of State)が規定しているK4 Crash Testをクリアしています。
K4 Crash Testとは、重量が6800kgの車両を時速48kmで衝突させた時に、車両の主構造がバリケードやフェンス設置位置より36インチ(91.4cm)以上前方に突出してはならないといったテストで、かなりの強度を要求されます。

仮に車両が強行突破をしようとロードブロッカーに突入した場合、前車軸を破壊され、車両は走行不能に陥ります。
このような最強の侵入防止装置として活躍するロードブロッカーですが、地中埋設構造のため既存の施設への設置も比較的容易にできます。
ゲート機器を組み合わせてさらに強力なテロ対策を
上記のフェンスゲートやロードブロッカーは、機器単独でも強力なテロ対策機器となりますが、他の装置と組み合わせることでより強力に働くことができます。
それには、対象の工場や施設が必要とするセキュリティレベルに合わせた組み合わせを導入することが重要です。
テロ対策機器をお考えの方は、ゲート機器の専門に扱う弊社に是非お問合せください。
(文責:営業部 北瀬)