重要施設のテロ対策
重要施設へのテロ行為の危険性
2001年の9.11アメリカ同時多発テロ事件から20年以上が経過しましたが、世界は未だにテロ事件が多発しております。
幸い我が国では大きなテロ事件は起こっておりませんが、決して対岸の火事ととらえず、対策をしていかなければなりません。
特に、生活・安全に直結する重要施設へのテロ攻撃は大きな被害が予測されるため厳重に行うべきであると考えられます。
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①原子力発電所
我々の生活や社会活動のすべてに必要となる電力を生産する発電所関連はテロの標的となりやすい施設です。特に原子力発電所は発電能力の高さと共に、放射性物質を取り扱う為、テロからの防衛が非常に重要となります。
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②空港
長距離、高速の輸送手段である航空機の離発着が行われる空港もまたテロの標的となりやすいです。また、航空機自体もテロリストの手に渡ると危険なことは9.11のアメリカ同時多発テロが物語っています。
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③大使館
海外の要人が滞在する施設はしばしば攻撃対象となります。ここに被害が及ぶと国際問題ともなり得ますので、テロからの防衛が重視されます。
車両突入テロへの対応
車両という兵器
乗用車を代表とする車両は、重量が少なくとも500㎏を超え、50km/hを超す速度を出すことができます。
大型トラックともなると、重量は数十トンを超え、わずかな速度でも莫大な衝突エネルギーを生み出します。
その重量と速度を阻止することは人力では不可能で、簡易なバリケードなどは容易に突破されてしまう威力があります。
また、車両は積載量にも優れており、爆発物を搭載した車両はそのまま大きな爆弾として機能してしまいます。
操縦に特殊な訓練も必要なく、国内でも簡単に手に入る車両は時に極めて危険な兵器となり得ます。

車両突入への対処の難しさ

莫大な運動エネルギーを持つ車両の強行突入を防ぐためには、強力なバリケードが必要となります。
バリケードは強力であればあるほど動かすことが困難になりますが、出入りが頻繁に行われる出入口では、強力な阻止力と共に素早い動作が求められます。
当社のご提案
ロードブロッカー

当社で取り扱っております「ロードブロッカー」は強力な阻止力と素早い動作を兼ね備えた、車両突入テロ対策装置です。
ベルギーのAutomatic Systems製のこの装置は、地中に埋設した防壁がせり出し、車両の侵入を防ぐ車止め装置です。
米国の衝突試験規格であるDOSで規定しているK4規格(RSB_M30)、K12規格(RSB_M50)をクリアしており、万が一車両が突入してきた場合は車両の車軸を破壊して突破を防ぐことができます。
さらに、展開/格納時間が5~7秒と素早く、頻繁な出入りのある出入口でも対応が可能です。
設置・運用イメージ
ロードブロッカーは展開時に路面の下からせり上がる機構の為、接近した車両からの視認性は高くなく、バー式カーゲートや信号機と組み合わせて安全性を高める必要性があります。
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①守衛にて車両の確認 -
②ロードブロッカー下降 -
③カーゲート上昇 車両通行可
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④車両通過 -
⑤車両通過後、カーゲート下降 -
⑤ロードブロッカー上昇
より厳重な運用
原子力発電所など、より厳重な警戒が必要な施設では、入場する車両を1台ずつ検査し、不審者や不審物をシャットアウトすることが求められます。
そのような施設では、検査を行うエリアを2台のロードブロッカーで挟み、確実に1台ずつ検査を行えるような運用を行います。
また、常にどちらか1台のロードブロッカーが展開されている状態を作ることができ、不意の突撃でも突破されることはありません。
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